走れメロス読書感想文の書き方

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走れメロス読書感想文の書き方

『走れメロス』は、太宰治の代表作。数十年前から国語の教科書に採用されており、世代を超えて多くの人が読んだことのある作品と言えるでしょう。

そして読書感想文の定番とも言える作品です。

実際、学校の課題として『走れメロス』の読書感想文を書くように言われることも多いとか。

今回は、『走れメロス』の読書感想文はどのように書けば良いのか丁寧にレクチャーします。また、最後には私が書いた例文を掲載しています。

この記事の寄稿者情報

元小論文添削員
元小論文添削員 高橋純子

大手通信教育会社で小論文の添削を長年に渡って指導。現在は、ママペディアのライター原稿の編集作業を行うほか自らも記事を執筆する。

走れメロス読書感想文のあらすじ

読書感想文を書くためには最低でもあらすじが頭に入っていないと難しいものです。実際本を読んでみてもあらすじがよくわからないという場合もあるでしょう。ここでは簡単に『走れメロス』のあらすじをご紹介します。

①メロスは人を信じようとせず、人を簡単に殺す王様に対して激怒し、城に入って捕まった。
②王様に処刑すると言われたメロスは妹の結婚式に出るために3日間の猶予をもらう。身代わりに親友のセリヌンティウスを差し出した。自分が戻らなければ親友が処刑されることになった。
③村に戻り妹の結婚式を終えて、メロスはセリヌンティウスの元へ旅立った。
④戻る途中で水源地の氾濫、山賊などの災難にも負けずに先へ進んだ。
⑤メロスは、親友の処刑に間に合った。王様は二人の友情に感動し、メロスとセリヌンティウスの仲間に入れてほしいと言った。

今回は箇条書きであらすじを書きました。

実際に本を読みながら、あらすじを書くときには箇条書きがお勧め。

箇条書きにするとポイントがはっきりわかるだけでなく、書きやすいため時間も短縮できますよ。

走れメロスのテーマとは?

あらすじが理解できただけでは、読書感想文は書けません。

実は、あらすじ以上に大切なものがあります。それが「テーマ」です。

テーマとは作者が読者に一番伝えたいことです。テーマを自分なりに読み取ることが読書感想文のポイント。

走れメロスにはいくつかのテーマがあります。

その中の代表的なものが「友情、信頼関係、試練」。それぞれを詳しく見ていきましょう。

友情

メロスとセリヌンティウス、この二人の友情はメインテーマといえるでしょう。

物語の中で、メロスが身代わりにセリヌンティウスを呼び出しますが、普通の友人ならこのような呼び出しには応じないと考えられます。なぜこの二人にはそれほどの友情が育まれたのか、その点から深く掘り下げていくのも一つの方法です。

信頼関係

「メロスが自分を置いて村へ帰る、メロスが戻らなければ自分が殺される。」

セリヌンティウスはこのような極限状態でもメロスを信じていました。そして、メロスもセリヌンティウスを信じていたのです。この二人の信頼関係が強固なものだったことは物語の中から読み取ることができますね。

最後に、二人が殴り合う場面がありますが、ここでは互いに「途中で一度、悪い夢を見た」「私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。」と打ち明け合っていますが、このことによって二人がお互いに心から信頼し合っていたことを強調しています。

試練

試練は、王様がメロスに与えたものですが、メインは「メロスの心の中の戦い」でした。

実際に帰る途中で氾濫した川が行く手をさえぎり、山賊に襲われますが、彼の行く手を阻んだのは、むしろ彼の心です。

自分が遅れていけば、友が殺される代わりに自分が助かるという王様の言葉に惑わされます。彼はどうやって自分の心に打ち勝つことができたのかを考察してみると良いでしょう。

走れメロス読書感想文の代表的な構成

テーマを決めたらいよいよ構成作りです。『走れメロス』の読書感想文を書くには、次のような構成で書いていくと良いでしょう。

①走れメロスを読んで思ったことと、テーマを書く
②走れメロスのあらすじを簡単に書く
③テーマに沿った具体例を挙げる
④テーマについて考えたことを詳しく書く。
⑤テーマ再掲、本で学んだこと、主人公に教えられたことなどを書くと良い。

構成を元に書いた『走れメロス』感想文(原稿用紙3枚の場合)

物語は正義感が強く単純な性格のメロスが激怒したところから始まります。

彼は、怒りのあまり城に入り、捕まえられてしまいました。メロスが激怒したのは王様が罪のない人を殺していたこと、そしてもう一つの理由は、王様が人を信じる心を持っていなかったことでした。 

王様は捕まえられたメロスを処刑しようとしました。しかし、メロスはすぐに処刑されるわけにはいきません。妹の結婚式のために村へ帰らなければならなかったからです。王様はメロスを試すことにしました。友達のセリヌンティウスを身代わりにして「3日以内に戻ってこい」と言ったのです。王様はメロスが絶対に帰ってこないと思いました。なぜならばメロスは簡単に友達を裏切るやつだと思っているからです。メロスは王様が自分を信じていないのを知って悔しかったことでしょう。もし私がセリヌンティウスティスの立場だったら絶対に身代わりになりません。なぜなら、もしメロスが遅れてきたら自分が代わりに殺されてしまうからです。そのことからもわかるように、セリヌンティウスは本当にメロスを信じていたのだと思います。

幼い頃、私は両親に叱られたことがあります。玄関の置物を壊したからという理由でした。しかし、私は置物を壊していなかったのです。いくら違うといっても信じてもらえなかったことは、とても悲しい思い出となっています。自分が信じてもらえなかったのは普段から、いたずらしたことを黙っていたり妹のせいにしたりということだったからだと気がつき、心を入れ替えました。今では、私も両親に信用されていますが、それは長い間の積み重ねがあるからです。メロスとセリヌンティスの間の信頼関係も同じだと言えます。王様とメロスの間には信頼関係はありません。それは、メロスがどんな人物なのかを王様は知らないからです。よく知らない者同士が信頼関係で結ばれるということはありません。お互いに信頼し合うには実績が必要だと言えるでしょう。

メロスが処刑されようとする友のもとに走って来たことで王様は、人を信じる心を取り戻しました。友の処刑に間に合わなければ自分は助かるというのにメロスは間に合うように走ってきたのです。王様はメロスとセリヌンティウスが互いに信頼し合っていること、お互いに相手を助けるためには命を投げ出す覚悟があったことを悟りました。

その事実に感動した王様は「おまえらの仲間の一人にしてほしい。」と懇願しました。メロスとセリヌンティウスは、王様と戦うことなく勝利したのです。王様にとってメロスの行為は彼を信じるための実績として十分なものでした。

人を信じる心が芽生えたことで、暴君だった王様の心を変えたと言っても良いでしょう。メロスは私に人を信じることの大切さと、信頼しあうためには長い間の積み重ねや実績が必要であることを教えてくれました。

走れメロスの読書感想文がスマホをタップするだけで完成?

私、高橋純子のノウハウが詰まった「スマホDE感想文」はスマホで質問の答えをタップしていくだけで簡単に読書感想文が作れるツールです。

最新の読書感想文コンクールの課題図書にも対応しているのですが、走れメロスに限りこのツールを無料で利用することができます。

 

 

まとめ

以上が、『走れメロス』を題材に読書感想文を書く方法です。

どの本でも基本は同じで、「あらすじ」「テーマ」「構成」ができれば読書感想文を書くことができます。今回の読書感想文では、「信頼関係を構築するためには、長い間の積み重ねや実績が必要」という点に目をつけて、話を展開していきました。

このように独自の視点で考察していくことで、他の人とは違う読書感想文が書けるのです。