中学生読書感想文の書き方を入賞作品から徹底分析!

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中学生読書感想文の書き方を入賞作品から徹底分析!

毎年、宿題に出る読書感想文に悩まされているという中学生のみなさん!

「宿題だから仕方ない」と義務感で読書感想文を書いているのでは面白くありませんね。コピペをして先生に呼び出されたら目も当てられません!

実は面倒な読書感想文にも書き方が存在し、その通りに書けば誰でもできます

では、どのような書き方をすれば良い読書感想文になるのでしょうか?それは、過去の入賞作品を分析することで見えてきます。

作文の得意不得意は関係ありません、しっかり書き方を学んでコンクールの入賞も目指してみませんか?

中学生読書感想文の書き方準備編

読書感想文の書き方を伝える前に、まず本がなければ読書感想文を書くことができませんよね?では、本はどのように選んだら良いのでしょうか?

中学生の本の選び方

まずは課題図書が毎年決められていて、コンクールに応募する予定があるのであればその中から単純に読みたい本を選びましょう。

読書感想文全国コンクール公式サイト中学生課題図書

しかし、中学生にもなると比較的自由に本が選べる中学校が多いのではないでしょうか?

そこでおすすめなのが「映画になっている本を選ぶ」という方法です。

映画になっている本を選ぶと、映画を見てストーリーを知った後に本を流し読みするだけで、かなり完成度の高い読書感想文を書くことができます。

火垂るの墓
火垂るの墓
君の膵臓を食べたい
君の膵臓を食べたい
アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を
時をかける少女
時をかける少女
バッテリー
バッテリー

読書感想文作成に向けた本の読み方

映画を見たら、次に本を読んでいきます。一度映画を見ているので、おおよそのストーリーは頭に入っているはずです。

ここで活躍するのが付箋です。読書感想文の素材となりそうな部分(難しい場合は気になった部分)にペタペタ貼っていきましょう(貼りすぎは後でわかりにくくなります)。

付箋

先にテーマ(主題)にする部分を決めておくとこの作業がスムーズになります。

例えば、火垂るの光を見て「戦争を2度と起こしてはいけない」というテーマ(主題)で書くと決めます。その上で、戦争の悲惨さや感情移入できる箇所に付箋を貼っていくのです。

中学生は何文字の読書感想文を書けば良いのかチェックする

中学生が学校で作文を書く場合、制限字数は原稿用紙4〜5枚、1600〜2000字程度が多いのではないでしょうか。
読書感想文全国コンクールの制限字数も2000字です。

入賞を狙いたいという中学生のために、制限字数に対して入賞作品がどれくらいの文字数を書いているかというデータを載せておきます。

2016年度入賞作品の文字数

入賞作品文字数 制限字数 割合
1989 2000 0.99
1972 2000 0.99

上から、中学生の部、高校生の部の入賞作品のものですが、

いずれも制限字数の99パーセント書いています。
つまり、制限字数いっぱいに書くことが入賞するための第一歩ということですね。

読書感想文の構成を決める

文字数が決まったら、読書感想文の構成を決めていきます。

後ほど書き方は詳しく説明しますが、中学生の場合、構成は以下の4段落にします。

  • 書き出し
  • あらすじ
  • テーマ(主題)
  • 締め
  • 各段落で何を書くかを箇条書きで構わないので、以下のように作成していきましょう。その際、先ほどの付箋を活用します。

    読書感想文構成例

    それが終わったら、先ほどの2000文字を箇条書きの数に応じて分配していきましょう。コンクール目的でなければ、最低文字数よりやや多めを目安に、第3段落を厚めに分配していきます。

    【例】

    第一段落→300文字
    第二段落→600文字
    第三段落→800文字
    第四段落→300文字

    あとは、これを目安として文章を書けば良いのです。

    これをやっておくと、あとあと制限字数に届かない!などの不安は出てきません。箇条書きのなからもっとも自分が書きたいと思う順に書いていくようにしましょう。

    中学生読書感想文の書き方実践編

    中学生書き出しの書き方

    書き出しを書くときは、「読み手を引きつける」ことを念頭に置きましょう

    自分が本を読むときに、冒頭が面白くなければ読む気が起こりませんよね。それは感想文でも同じです。審査する人(読み手)が「これは面白そうな作文だ」と思うような書き出しを考えてください。

    ただ、読書感想文を書くというだけであればそんなに難しく考える必要はありません!

    POINT
    主題につながる内容のセリフ(主人公のセリフでも自分のセリフでもOK)とその感想を格好良く書きましょう。

    それでは、実際の中学生の入賞作品を見てみましょう。

    中学生コンクール入賞作品の書き出し

    第62回中学校の部 最優秀作品

    読み終えた私の心に、嵐が去った朝の海のような、穏やかな安らぎが広がった。カラとフィリクスの新しい生活が、朝日のように輝くものであってほしいと、心から強く願った。

    引用:読書感想文全国コンクール公式サイト(以下同様)

    この部分を読んでみなさんは、「カラとフィリクスはどんな新しい生活を始めるのだろう。今までにどんな物語があったのだろう。」と思ったのではないでしょうか?

    この先を知りたいと思わせて、相手を引き込む魅力的な導入部分です。また、「これから自分は何について述べていくのか」を第一段落ではっきりさせることが大切です。

    一見、難しそうですがこれもあくまで本を読んだ後の感想を格好良く、審査員を惹きつけるように書いただけです!

    中学生のあらすじの書き方

    第二段落では、本のあらすじを書いていきます。

    どんな本なのかを読み手に知らせることが目的ですが、中学生の場合、同時に自分の考えも述べていきます。それを主題として第三段落につなげていくのです。

    POINT
    あらすじは字数を稼ぐことができるので、提出目的の中学生はここでがっつり文字数を稼ぎましょう。映画を見たのに何を書けば良いかわからない人は本のあらすじを参考にしましょう。コンクール入賞目的の人は、以下の入賞作品を参考にここはできるだけ簡潔に書くように心がけましょう。

    中学生コンクール入賞作品のあらすじ

    ケイの懸命の努力によって、珊瑚礁は十年間守られた。そしてカラは、エンジェルを助けた経験を通して、母の決意と自分への愛を知り、母の死を受け入れることができた。これからカラは、母の想いを胸に、父やフィリクスと、新しい夢に向かって航海を始めるだろう。イルカの群れの中で元気に泳ぐエンジェルを見送るカラに、幸せな毎日が訪れる予感がし、私の心はじんわりと温かくなった。こんなケイと対照的な人物は、ジェイクの父親であるダギーだ。私利私欲に走り、自分さえよければいいという考えに固まっているダギーには、ケイの声は届かなかった。ケイが守った美しい珊瑚礁は、ダギーの底引き網で一瞬にして破壊されてしまう。どうしてこんなに身勝手なのだろう。カラの無念さと失望感が私の心にも突き刺さり、私の胸には抑えきれない強い怒りがこみ上げた。ダギーのような人間さえいなければと、強く思った。

    赤字部分で、二人の対照的な人物を取り上げて自分の考えを示していますね。

    珊瑚礁を破壊してしまったダギーに対する強い怒りが表現されています。

    本を読んで思ったことを書くだけで終わってしまう人が多いのですが、それでは、中学生の感想文としては物足りません。入賞作品は、次のように続けています。

    そこで私ははっとした。私はどうだろう。もちろん私も、自然を守る大切さはよく知っている。しかし、ケイやカラのように具体的に行動したことはない。知っているのに行動しない私に、ダギーを責める資格があるのだろうか。繰り返し自問しても答えは出ず、私は、どうすればいいかわからなくなった。

    赤字部分は、次の段落で述べる内容を示唆しています。

    「どうすればいいかわからなかった『私』は答えを見つけられたのだろうか」読み手の気持ちが、その部分に集中していきます。

    ここでも、筆者は「読み手の気持ちを引きつけるテクニック」を使っています。どうすれば、読む人がワクワクするのか、先を読んでみたいと思うのかを考えながら文章を書いていきましょう。

    中学生の主題の掘り下げ方

    第三段落は、感想文の中心となる部分です。ここでは、主題(テーマ)について自分の考えを述べていきます

    感想文の中心となる部分ですから、長くなる場合は他の段落を削ってでも書くようにしましょう。

    POINT
    提出用の中学生は、書き出しの部分を参考に、気になった場面ごとに「感想」や「自分だったらどうするか」を書いていきましょう。構成の時に作った箇条書きを参考に場面を変えながら並べていくだけでそれなりの読書感想文になります。コンクール入賞狙いの中学生は「一貫性」と「根拠」が重要となります。書き出しであげた主題の根拠を明確にしていきましょう。

    中学生コンクール入賞作品の主題

    そんな私に、進むべき道を教えてくれたのもカラだった。エンジェルが泳ぐ海を守ろうとするカラの強い願いは、最後にダギーにも届き、珊瑚礁はまた守られることになった。「真実はいつも目の前にあった。」と、カラの前で深く悔いるダギーに、私は一筋の希望の光を見た。そうか、これから始めればいい。「目の前にある真実」を見つめて、本当に正しいのは何かを判断し、するべきことを実行することが、私の進むべき道なのだ。そして気がついた。こうして一人一人が真実を見つめ、正しい行動を続けることで、環境破壊など私達が直面している数々の問題は、少しずつでも解決できるはずだと。小さなさざ波も、集まると大きな波となり、現状を変える強い力になる。とても難しいが、決してできないことではないと、カラは教えてくれた。私は目を閉じて、自分に静かに問いかけた。私自身の「目の前にある真実」は何だろう。よく考えると、たくさん浮かんでくる。例えば、苦手なことに対して、最初からあきらめてしまうこと。嫌われるのが怖くて、本当の自分を隠してしまうこと。直すことは無理だと決めつけ、自分の短所を直視しない私の心の弱さが、はっきりと見えている。

    前の段落で示した主題「どうすればいいか分からなかった私が進むべき道は何か」を説明していますね。

    後半部分で、さらに考察を深めています。このように、主題がぶれないように内容を深く書いていくことが入賞に必要な条件なのです。

    中学生の締めは作品から得たことを書こう!

    さて、いよいよ最終段落です。

    最終段落では、今まで述べてきたことをまとめますが第一段落と同じような内容を書くのはよくありません。内容は重複しないようくれぐれも注意してくださいね。

    POINT
    宿題提出用の書き方は、単純にこの本を通してどう考えが変わったか、これからどう生きようかということを書けば問題ありません。コンクール用も基本は同じなのですが、それの説得力が必要になってきます。

    中学生コンクール入賞作品の締め

    しかし、カラが勇気をくれた。カラは現実という荒波を乗り越えて、新しい自分を見つけようとしている。私もやってみよう。行動しなければ何も変わらない。よりよい自分になるために、私はまず、ありのままの自分を、目をそらさずに見つめることから始めたい。そして、自分がすべきことをよく考えながら、できることから一つずつ取り組んでいきたい。失敗することもあるだろうし、変えられないこともあるはずだが、そうして悩み、立ち止まることが、生きることそのものであり成長であると信じて、一歩一歩進んでいきたい。

    赤字の部分に、筆者が作品から受けた影響がまとめられています。今後どうしたいのかが明示してあり、読み手に強く訴えかける内容となっています。

    中学生読書感想文書き方最終チェックリスト

  • 誤字脱字のチェック
  • 同じことをなんども繰り返していないか
  • 一度読み返して内容がわかりやすいか
  • 内容に一貫性があるか
  • 主題の根拠があるか
  • コンクール入賞狙いの場合、この5つを確認し、校正作業に入ります。

    ただ、宿題提出用の場合、ここまでで十分立派な感想文ができていると思うので、原稿用紙に清書をして提出してください

    【おまけ】字数オーバー時の対処法

    最後に、要望が多かった字数オーバーの対処法をお伝えします。

  • 同じことを繰り返し書いていないか
  • 削除しても意味が通る部分はないか
  • 回りくどくないか
  • 同じことを繰り返し書いていることに気がついたら、どちらか一方を削除しましょう。また、「書くことができる」→「書ける」のような表現がないかを探すのも文字数を調整するにはよいことです。

    不要な部分を削って制限字数以内に収めましょう。

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