作文の書き方〜就職試験編

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作文の書き方〜就職試験編

近年、就職試験に作文を課す企業が増えています。
私は以前、就職希望者対象の作文模擬試験を添削したことがあるのですが、「皆さん苦戦しているな。」という印象を受けました。実際、作文は苦手という人も多いようです。
そこで、作文試験を乗り越えるために注意すべきことをまとめてみました。

文章には人柄がにじみ出る

作文試験の大きな目的の一つが「人柄を見る」ということです
文章には人柄がにじみ出ますので、読んだだけでその人の性格や考え方がわかるのです。
企業の人事部の方々も、人を見る目には長けていますから作文を読んだだけで、「この人は採用したら真面目に仕事をするだろう。こちらの人は採用を控えた方が良さそうだ。」と見抜いてしまいます。面接試験だけでは見えてこなかったことが見えてくる、それが作文試験です。
そのため筆記試験や面接試験を乗り越えても、作文が書けなければ残念な結果になるということもあり得ます。

感じのいい作文を書くコツ

感じのいい作文とはどんなものでしょうか。

印象の良い作文を書くコツも含めてこのコラムを書いた高橋純子先生が添削をしてくれます。
ママペディア添削サービス

下の文章を見てください。
ほとんど、同じ内容が書かれていますが、受ける印象は大きく違います。

(1) 俺の趣味はパソコン。とにかく子供の頃から親父のパソコンをいじっていた。今使っているマシンはアキバで部品を買ってきて組み立てたので愛着がある。俺は、就職したらパソコンを使える部署で働きたいと思う。
(2) 私の趣味はパソコンです。子供の頃から父親のパソコンでこっそり遊んでいました。見つかると叱られるのですが、パソコンが大好きだったのでほとんど毎日使っていました。今、使っているパソコンは秋葉原で部品を買ってきて自分で組み立てました。そのためとても愛着があります。
私が御社に就職させていただいたら、得意のパソコンをフルに使えるような部署で働きたいと考えております。

上は投げやりな態度で書かれたという印象を受けませんか?
下は丁寧に書かれている印象を受けます。
違いは一人称が「俺」か「私」か、「常体」か「敬体」かという点です。そのほかにも、「アキバ」「親父」など作文には適さない言葉を使っています。
作文でも小論文でも一人称は「私」にしましょう。男性は抵抗があるかもしれませんが、慣れてくださいね。
一般的に上司や取引先の人と話すときの一人称は「私」とします。「僕」「俺」は失礼だと思う人もいますので気をつけてください。
また「お父さん」「お母さん」ではなく「父」「母」、「おじいちゃん」「おばあちゃん」ではなく「祖父」「祖母」とします。
細かいことですが、言葉遣いは作文の印象を大きく変えますので注意しましょう。
さて、「『常体』か『敬体』、どちらがいいの?」と聞かれることがありますが、実は、どちらでもいいのです。
ただ、就職の作文のように自分をアピールする場合は、敬体の方が適しているでしょう。逆に、自分の意見を述べるときには常体の方が書きやすいです。

文字は楷書で丁寧に書く

「文字は楷書で丁寧に書く」これはどの試験でも鉄則ですが、作文試験の場合は特に大切です。
採点者は場合によっては数百人分の作文を読んでいます。そのため、読みにくい文字だと読んでもらえないこともあります。
採点者が気持ちよく読めるような作文を書くように心がけましょう
女性に多いのが薄くて小さな文字。
いくら丁寧に書いても、読みづらいため採点者はあまり良い印象を持ちません。

 

真面目な態度で取り組もう

真面目な態度で取り組んでいないことが採点者に伝わってしまうと、直接評価に影響します。
まず、背筋を伸ばしてきちんと座ることから始めましょう。
試験を受ける時の態度は、試験官に見られています。
正しい姿勢で受けたとしても、反抗心を持っていたり、試験を舐めていたりという態度は文面に現れますので注意が必要です。
「どうせこの会社は第二志望だ」などという考えは捨てて「どの会社も第一志望」という気持ちで受けてくださいね。

8割以上書くのが肝心

作文試験では最低でも制限字数の8割以上書くことが必要です。
なぜなら、字数は評価に直結するからです。
制限字数の5割未満の場合は採点の対象とならない場合もあります。
良い評価を得たいのであれば9割以上書きましょう。

試験の前に練習してみよう

さて、制限時間内に制限字数の8割を書くのはなかなか難しいものです。
それでは、どうすれば制限時間内に作文を書くことができるのでしょうか。
その方法ですが、「練習あるのみ」です。
出題傾向をインターネットなどで調べて、最低5回は違うテーマで練習しましょう。時間、制限字数は本番と同じ条件で書いてくださいね。
その際、すべての物事を仕事に関連づけて書くことを念頭に置きましょう。
例えば、学生時代のサークルをテーマに選んだら「サークルを通して学んだことが、今後仕事にどう生かせるか」を書いていきます。
具体的な構成は以下のようにします。

(例)

序論 学生時代、どんなサークルに所属していたか。サークルにおける自分の立場を説明。サークル活動を通して自分が何を学んだのか、どのように成長したのかを書くと良い。
本論 サークル内で起きた出来事などの具体例を挙げて、自分が学んだことや成長を裏付ける。
結論 序論部分で書いた主題をさらに詳しく説明する。サークルで学んだことが仕事にどのように生かせるのかを書く。

 

違うテーマで5本以上書いたら、「どんなテーマが来ても大丈夫だ」と信じて試験に臨んでくださいね。自信があると、緊張することなく落ち着いて試験を受けられます。それが良い結果につながるのです。
ニュース、時事問題がテーマになることもありますので、新聞やテレビのニュースも意識して見てくださいね。

この記事のまとめ

  • 作文試験は人柄を見る手段だということを念頭に置こう。
  • 作文試験は、練習が大切。さまざまなテーマで練習しよう。
  • 作文の内容は、すべて仕事と結びつけて書く。
  • 構成を考えてから書けば制限時間は怖くない。
  • 最低でも制限字数の8割以上、できれば9割以上書こう。