小論文添削のポイント〜プロ目線を学び減点を減らそう

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小論文添削のポイント〜プロ目線を学び減点を減らそう

せっかく頑張って小論文を書いたのに減点されたら残念ですよね。
小論文を書くにあたって注意すべき点をまとめてみました。
減点の対象となるポイントを知っておくことで、高得点が狙えます!
添削者の目線で、どんなところを注意すればいいのかをお知らせします。
文章を書く上で、基本的なことを知っておけばそれほど減点されることはありませんが、小論文独自の減点ポイントもありますので、是非ご覧ください。

小論文の減点ポイント①制限字数の何パーセント書けばいいの?

大学入試の小論文試験では90分で800文字が主流です。
試験の場合は最低でも80%以上、できれば90%以上を目指しましょう。
50%に満たない小論文は採点の対象にならないこともあります。
制限字数を満たすことは小論文にとって一番大切なことといっても過言ではありません。

A 90%以上
B 80%〜90%未満
C 50%〜80%未満
D 30%〜50%未満
E 30%未満
減点ポイントのチェックも含めてこのコラムを書いた高橋純子先生が添削をしてくれます。
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文体の統一

基本的に小論文は常体、敬体のどちらで書いても大丈夫です。
ただ、文体は必ず統一しましょう。文体の不統一は一箇所でもあると減点されることもあります。

注意するポイント

語尾だけでなく、文の途中も気をつけましょう。

×私はその事実を知らなかったが、とても素晴らしいと思いました。
○私はその事実を知りませんでしたが、とても素晴らしいと思いました。

文末が単調

敬体で書く場合にとくに注意したいのは、文末が単調になることです。
全ての文末が「ます。です。」で終わっている人をよく見かけます。

敬体の文末、バリエーション
断定 〜ます 〜わけです 〜のです
意思を伝える 〜と考えられます 〜と思われます  
進行形 〜ところです 〜としています 〜つつあります
伝聞 〜そうです    
推量 〜かもしれません    
否定 〜ではありません 〜ことはありません  
過去形 〜でした 〜のです 〜ことがありました
未来 〜でしょう 〜になるはずです  

これらをバランスよく使うようにしましょう。
倒置法、体言止めもよく使われるテクニックですが、小論文にはふさわしくありません。

記号、符号を使う

最近よく見られるのが◎を使う人です。
ブログなどでも使っている人は多いですね。
中には地図記号を使う人や、「?!」を使う人もいます。
しかし、小論文では記号、符号は使いません。
全て文字で表現してください。

漢字〜誤字脱字について

誤字、脱字、漢字で書くべき部分をひらがなで書いた場合も減点されることがあります。
分からない漢字を使いたい場合は、他の表現にしましょう。
例えば「躊躇」という漢字が書けなかった場合、「戸惑った」などとします。

文字が汚い

文字の巧拙はあまり関係ありません。ただし、殴り書きは採点者に悪い印象を与えてしまいます。雑に文字を書いたのでは、いくら内容が良くても、高得点は望めません。
文字に自信がない人はとくに丁寧に書くようにしましょう。
一般的に、文字に自信がない人は文字が雑になる傾向があります。
上手な文字ではなくても丁寧に書いてあると採点者の心象が良くなります。
読めない文字は読んでもらえないこともあると思って間違いありません。
とくに女子に多いのですが、小さすぎる文字、薄すぎる文字も読んでもらえない可能性は高いので注意してくださいね。
筆圧の弱い人は、濃い鉛筆を使いましょう。

小論文の減点ポイント②内容面での減点

小論文は内容面でも充実させる必要があります。

体験談だけで終わってしまっている

小論文を書く練習をしてこなかった人によく見られます。

小論文は作文と違って体験談を書くものではありません。
ボランティア活動についてどう思うのかと出題されているのに、自分が今までにやってきたボランティア活動について説明するだけでは良い評価は得られません。

小論文は作文ではないという点をもう一度確認してください。

作文→体験談をもとに、自分の考えを書いていくもの
小論文→自分の意見が正しい理由を述べながら書いていくもの。

最初と最後で意見が食い違っている

構成をきちんと考えない場合に起こりがちです。
具体的には「冒頭部分で、その意見に賛成しておきながら、結論部分では反対している。」といった場合です。
小論文では、最初から最後まで終始一貫した姿勢で述べていきます。
なぜなら、小論文は自分の考えが正しいということを証明するために書くからです。

小論文構成の例

第一段落 賛成か反対かを表明
第二段落 賛成(反対)の理由を詳しく書く
第三段落 賛成(反対)を裏付ける具体例を挙げる。
第四段落 もう一度自分の意見を書く。

途中で考え方が変わってしまうことがあったとしても、最初に書いた通りに書きましょう。

内容に説得力がない

表面的な内容しか書いていない場合に起こりがちです。具体例も自分の意見の裏付けというには程遠いものになっています。

説得力がない例

具体例が主観的

ボランティア活動をすることは、とても良いことだ。なぜなら他の人が喜ぶからだ。誰かに喜んでもらえると自分も嬉しくなる。だからボランティア活動は素晴らしい。

説得力がある例

全てのボランティア活動が善意からのものではないことを客観的に考えている

ボランテイア活動をすることは良いことだが、ボランティアをする人の全てが善意から行動を起こしているとは思えない。なぜなら、自己満足や学校の単位のためにボランティアをする人もいるからだ。

NG文例と良い文例

同じテーマで二つの文例を書いてみました。見比べてみてくださいね。

「AI(人工知能)について自分の考えを書きましょう。」

NG文例

 僕はAIというものはよくわからない。ただ、人工知能というからには、自分で考えて行動するものなのだろう。ロボットが、自分の意思を持って勝手に動くということだろうか。
 それはとても恐ろしいことだ。人間が存在する意味がなくなってしまうのではないだろうか。例えば、自分の身に置き換えて考えると朝起こしてくれるのは母親ではなくロボット、食事も勝手に作ってくれ、もちろん買い物もしてくれる。もしかしたら、勉強も代わりにやってくれるかもしれない。とにかく僕はいなくても世の中が回るようになる。
 いずれ世界中がロボットに支配されて、実質的にロボットの惑星になってしまうだろう。つまり人類は人工知能を搭載したロボットに駆逐されるのだ。絶望的な未来しか待っていないと思うと悲しい。これ以上文明は進化しないでほしいというのが正直な感想だ。

良い文例

 近年、科学はめざましい発達を遂げている。AI、つまり人工知能もその一つだ。人工知能がこのまま進化し続けると人の仕事を奪ってしまうと言われている。例えば銀行の窓口の受付、経理事務員、お店のレジ係、こうした人は仕事がなくなってしまうという。このまま、人工知能が発達すると困る人は多いのではないだろうか。将来、銀行に勤務したいと考えている私もその中の一人である。
 それでは、人間はどうしたらよいのだろう。それは、人間にしかできないことをすればよいのだ。人工知能がいくら優秀といっても所詮ルーティンワークやマニュアルに置き換えられる仕事しかできない。つまり、決まった仕事を決められた通りにすることしかできないのだ。しかし、人間には新しいものを創り出すという素晴らしい力がある。また、何かが起こった時にとっさに判断できるというのも人間の特性だ。

NG文例は表面的な部分でしかAIを捉えていません。AIは確かに人の仕事を奪うと言われてますが、人間を駆逐するというのは飛躍しすぎという印象を与えます。また主語は「僕」となっていますが、これも減点の対象となることがあります。小論文での主語は「私」としましょう。作文の試験でも同様です。
AIについて全く知識のない人が書いたためにこのような文章となりました。

それに対してよい文例は、人工知能の特性をしっかり把握した上で文章を書いています。
さて、文章がいくら上手くても、内容がダメだと判断されると高評価は期待できません。
文章が得意な人は、800字程度の文章だったら構成を考えなくても書けるのではないでしょうか。しかし、構成を考えないで書くと論文としては不完全なものになる可能性が高いのです。最初に、構成をしっかり考えるようにしましょう。