小論文の要約と練習方法

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小論文の要約と練習方法

皆さんは「要約」をするのは得意ですか?
長い文の中で、どこが重要なのかが分からない、指定字数にまとめることが難しい、という人は多いかもしれません。
小論文の書き方を練習する際に「要約」はとても大切です。
なぜなら、試験の時に問題文を要約するように指示される場合があるからです。
指示がない場合でも、問題文が要約できれば簡単に重要な部分がわかり小論文も簡単に書けるというわけです。要約というと難しいと思われるかもしれませんが、コツを掴めば要約はとても簡単にできます。
今回は要約のコツと練習方法をご紹介しましょう。

小論文の課題文を要約する方法

要約は実際に自分でやってみて初めて習得できるものです。
頭の中の知識だけでは難しいので、今回は実際に要約しながら解説します。

それではまず、要約の手順をご説明します。

重要と思われるところに線を引こう

重要と思われる部分に線を引くことから始めます。
重要なところがわからないという人は多いかもしれません。
下記を参考にして、実際に線を引いてみてください。

  • 重要なのは筆者が訴えたい部分
  • ほとんどの場合、最後の部分に最も重要なことが書かれている
  • 具体的な数字や、関係ないことが書かれているところは省く

要約の練習には新聞のコラムが適切です。
今回は、200文字にまとめます。

要約の方法も含めてこのコラムを書いた高橋純子先生が添削をしてくれます。
ママペディア添削サービス

要約する文章はこちら

手薄な「住まい保障」
東日本大震災から七年を迎えたが、なお約七万三千人が避難生活を送っている。住む場所の確保は、生活再建の前提だ。被災はあらためて生活の基盤としての住居の重要性を痛感させる。
 住まいの大切さは被災時に限らない。一月に札幌市の共同住宅「そしあるハイム」で十一人が死亡した火災では、施設が生活困窮者や高齢者の“避難所”になっていた。施設の防火態勢が問題となったが、安心して住める場所がないことこそが問題である。
 自立した生活に必要なものは、まず健康、仕事、そして住まいではないだろうか。健康を支えるために医療や介護サービスがある。次に生活の糧を得る仕事が不可欠だ。失業時やけがを負った際に生活費を得たり、ハローワークで仕事の紹介を受けたり職業訓練を受けられる制度が整っている。
 だが、住まいを保障する制度は手薄と言わざるを得ない。欧州は社会政策と位置付けて住まいを整備してきたが、日本では基本的に自助努力が求められてきた。自力で確保できない人は行き場がなくなりかねない社会だ。
 安心できる住まいは基本的人権であるという「居住福祉」の考え方がある。ならば社会保障制度がもっと居住支援を担ってもいい。政府は、高齢者の在宅生活を支える医療・介護を提供する仕組みづくりを進めるが、まず住まいがないと住み続けられない。 (鈴木 穣)
(引用:東京新聞、2018年3月19日)

要約の書き方

今回、線を引いたのは以下の部分です。
それでは、実際にこの部分をまとめてみましょう。

住まいの大切さは被災時に限らない。
安心して住める場所がないことこそが問題である。
自立した生活に必要なものは、まず健康、仕事、そして住まいではないだろうか。
だが、住まいを保障する制度は手薄と言わざるを得ない。
安心できる住まいは基本的人権であるという「居住福祉」の考え方がある。ならば社会保障制度がもっと居住支援を担ってもいい。政府は、高齢者の在宅生活を支える医療・介護を提供する仕組みづくりを進めるが、まず住まいがないと住み続けられない。 

要約の書き方、コツ

  • いくつかの文を一つにまとめて不自然な文章にならないようにする。
  • 語尾や表現は変えても良い。(むしろ変えた方が良い場合が多い。)
「住まいはとても大切なもので、安心して住める場所がないのは問題だ。健康、仕事とともに自立した生活に住まいが必要だが、住まいを保証する制度は手薄である。安心して住める住まいは基本的人権であるという居住福祉の考え方があるので、社会保障制度が居住支援を担ってもいい。政府は高齢者在宅医療介護制度を提供する仕組みづくりを進めている。しかし在宅医療介護制度は安心して住める場所がないと意味がない。」(192文字)

要約の練習をしよう

要約方法がわかったら、実際に練習してみましょう。
要約は小論文に限らず、国語の入試問題にもよく出ます。

①ノートを用意する
②新聞のコラムをコピー、もしくは切り取ってノートに貼る
③200文字でまとめる(方眼ノートを使うと良い)
④10分以内でまとめるのを目標にする

要約の練習は、ある程度継続することが必要です。
最低でも2週間は続けましょう。
最初は20分以上かかるかもしれませんが、慣れてくると時間が短縮できます。
10分以内でまとめられるようになるまで練習してくださいね。
続けるうちにだんだんコツがわかってきます。
練習を続けると、文章を読むときに大切な部分が一目でわかるようになりますので、将来的にも役に立ちますよ!

まとめ

要約の練習をすることで文章読解力が飛躍的に上がります。しかも、要約の練習は文章力の向上にもつながります。受験はもちろん大学入学後、社会に出てからも役立ちます。しかも、一度力を身につけたら忘れることはありません。ぜひ、夏休みなど長期の休みを利用して実行してみてください!
要約したら、添削指導のできる先生に見てもらうことも大切です。