タブレット学習の効果って本当のところどうなの?

中学受験 小学生 中学生
https://nextad-sakubun.com/wp-content/uploads/2018/05/c139632ad01f39097bb28628befc5474_s.jpg
タブレット学習の効果って本当のところどうなの?

「ICT教育」の一環として、タブレット学習を授業に取り入れる小・中学校が増えています。そんな昨今、「家庭の学習でもタブレットを使ったほうがいいのかな?」と、思案している親御さんは多いことでしょう。

最新のデジタル機器を勉強に活用すれば、お子さんの成績向上につながりそうですよね。ただ気になるのは、実際の学習効果やメリット。成績や学習意欲の向上につながらないなら、タブレット学習に投資する意味がありません。

はたして、タブレット学習にはどのような効果を期待できるのでしょうか。本文で詳しく見ていきましょう。人気教材の比較も行いますので、ぜひチェックしてみてください。

タブレット学習の効果

タブレット学習には、どのような効果を期待できるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

タブレット学習と紙学習の違いを比較

  タブレット学習 紙の学習
採点 自動 手動
進捗確認 ディスプレイでチェック可能 学校・学習塾で確認
五感へのアプローチ イラスト・写真・動画・アニメーション・音声 イラスト・写真
学習のカスタマイズ性 高い 低い
教材 タブレットのみでほぼ完結 科目分の教科書やプリントが必要

 

上記の表に記したのは、タブレット学習と紙学習の違いです。両者の大きな違いといえるのが、採点の方法。紙学習と違い、タブレット学習ではタブレットが自動で採点を行ってくれます。つまり、親が採点を行う必要がありません。

また、タブレット学習なら、学習の進捗状況の確認も容易です。学習データはディスプレイで確認することが可能。さらにメッセージ機能のある教材なら、子供が勉強に取り組んでいるかどうかを外出先でチェックできます。

五感への多彩なアプローチも、タブレット学習の魅力です。紙の学習とは違い、動画やアニメーション、音声を使った解説を行えます。図解と文章だけの解説と比べて理解が深まりやすく、期待できる学習効果も大です。

カスタマイズ性の高さも、紙学習にはないタブレット学習の魅力といえます。学習状況を考慮したスケジュールを組んでくれるため、効率的に勉強を進めることが可能です。

最後に教材の量について。紙学習には科目分の教科書やプリントなどが必要となるため、教材がどんどん溜まってしまいます。一方のタブレット学習は、タブレットだけでほぼ完結します。このため、教材の置き場所に困りません。

こうして紙学習との違いを見ると、タブレット学習はメリットの多い勉強方法といえそうです。親子ともにメリットを得られることから、導入を検討する価値は高いと考えてよいでしょう。

実際の効果は?

多数のメリットをもつタブレット学習ですが、やはり気になるのは実際の学習効果ですよね。家庭向けのタブレット学習は新しいサービスであるため、実際の効果を示すデータが乏しいのが現状です。

一方、学校を対象とした調査では、タブレット学習について一定の効果が報告されています。ここで、慶應義塾大学湘南藤沢学会(以下、藤沢学会)の論文で発表された、小中学校におけるタブレット学習の効果をご紹介しましょう。

藤沢学会では、とある市内の小中学校を対象として、タブレット学習の試験的な導入を行いました。導入期間は2014年9月から翌年2月までの6ヶ月間とし、タブレット未導入の学校との学力差を検証しています。

<引用①>この試験の結果、タブレット学習を導入した小学校では、算数の成績向上が確認されました。同じくタブレット学習を導入した中学校では、英語学習への意欲向上が確認されています。

特に高い学習効果が確認されたのは成績下位層、つまり成績のあまりよくないグループです。とりわけ小学校では、成績下位層における基礎学力の向上が顕著でした。

もちろん、この導入結果は一例であり、タブレット学習の効果を保証するデータとまではいえません。とはいえ、タブレットの導入が学習にプラスの影響を与えたことは確かです。

成績下位層の成績向上が見られたことから、少なくともタブレット学習には、成績格差を緩和する効果があると考えてよいでしょう。

タブレット学習のデメリット

メリットの多いタブレット学習にも、やはりデメリットはあります。お子さんの学習に取り入れる際は、以下の4点に気を付けてください。

  • ネット閲覧に気を配る必要がある
  • 視力低下に注意が必要
  • 暗記にはやや不向き
  • 端末トラブルに弱い

各デメリットについて、順番に詳しく見ていきましょう。

ネット閲覧に気を配る必要がある

タブレット学習には、専用タブレットを使用するものと、一般的なタブレットを使用するものがあります。一般的なタブレットを使うタイプでは、子供が有害なサイトを閲覧しないように気を配らなければなりません。

子供だけで学習できる点は、タブレット学習の大きなメリットです。このメリットを活かすためにも、学習に使うタブレットのフィルター機能はしっかり設定しましょう。

視力低下に注意が必要

タブレット学習について、「子供の視力が低下するのではないか」と心配する親御さんは多いことでしょう。実際、タブレットのディスプレイを集中して見続けると、目に負担がかかってしまいます。

特に小さい画面の凝視は、近視の原因となるので要注意です。市販のタブレットで学習を行う場合は、なるべく画面の大きな端末を用意しましょう。

またお子さんには、5分おきに画面から目を離して遠くのものを見るようアドバイスしてください。これにより、目にかかる負担を軽減できます。

暗記にはやや不向き

タブレットを使った学習は、漢字や英単語の暗記にはやや不向きと考えられています。というのもディスプレイを見るとき、私たちの脳は情報を大まかに捉えるモードになるからです。

このモードに入ると、脳が細かな違いに気付きにくくなります。細かな違いを見落としていては、漢字や英単語を正確に記憶できません。

一方、紙に書かれた情報を見るとき、私たちの脳は細かな違いを分析するモードになります。つまり、漢字や英単語の暗記に適したモードになるのです。タブレット学習も万能ではありません。学習にはタブレットと紙の両方を使うことをおすすめします。

端末トラブルに弱い

タブレット学習は、タブレットが正常に機能してはじめて成り立ちます。タブレットがトラブルを起こした場合は、当然ながら学習を行えません。

また、タブレットに不具合が起きると、トラブル解消に数日を要する場合があります。こうしたケースで問題となるのが、子供のやる気の低下。継続していた学習がストップすることで、子供が勉強への感心をなくしてしまう可能性があります。

タブレット学習教材を比較

タブレット学習教材の中でも、特に人気の高い6つの教材を詳しく比較してみましょう。

スマイルゼミ

対象学年 年長〜中学生
料金 2,980円/月(税別)〜
特徴 ・操作性に優れる専用タブレットを使用
・新学習指導要領に対応
・「みまもるトークで」学習結果を確認できる
口コミ評判 ・専用タブレットが使いやすい!
・子供が勉強を嫌がらなくなった
・問題の量をもう少し増やしてほしい

「スマイルゼミ」は、株式会社ジャストシステムが提供するタブレット学習です。学習に使用するのは、専用タブレット「スマイルタブレット3」。使い心地にこだわって作られており、紙のような自然な書き心地が好評を博しています。

また、スマイルゼミでは、2020年に改訂実施予定の新学習指導要領に沿った学びを採用。英語やプログラミングを、改定後の基準で学習できますよ。

このほか親御さんとのトーク機能や、ゲーム感覚で取り組めるドリルなど、スマイルゼミには学習をサポートする機能がたくさん備わっています。



進研ゼミ

対象学年 年長〜小学6年生
料金 2504円/月(税別)〜
特徴 ・紙教材との併用で理解度を確認できる
・オンライン英会話に対応
・学習状況をメールで確認できる
口コミ評判 ・無料の電子コンテンツがうれしいですね
・紙教材にも熱中して取り組んでいます
・文字認識の判定が厳しすぎる!

進研ゼミでは、「チャレンジタッチ」の名称でタブレット学習を提供しています。チャレンジタッチでは、タブレットと紙教材を併用するカリキュラムを採用。漢字や計算は、タブレットだけでなく紙のドリルで学習できます。

オンライン英会話への対応も、チャレンジタッチの優れたポイント。オプションで「Challenge English」を申し込めば、外国人講師による英会話レッスンを受けられますよ。

スタディサプリ

対象学年 小学4年生〜大学受験生
料金 980円/月(税別)
特徴 ・人気講師の授業を視聴できる
・授業数は4万本以上
・料金は学年問わず一律980円/月
口コミ評判 ・塾と比べて格段に安い!
・自主的に勉強できる子供向けですね
・入会したが、あまり活用できていない

「スタディサプリ」は、リクルートが提供するデジタル学習教材です。主な学習方法は、動画の視聴とドリルの提出。動画は人気講師による授業となっており、その数は4万本以上と膨大です。

また、スタディサプリの授業動画は、追加料金なしですべて視聴できます。小学4年生から高校3年生までの全授業を視聴できるので、学習の先取りも可能です。

ただし、スタディサプリは自主性が必要な教材です。積極的に学ぶ姿勢のないお子さんには、やや不向きかもしれません。



z会

対象学年 小学3年生〜小学6年生
料金 5,472円/月(税別)〜
特徴 ・学習スケジュールを自動で作成
・記述式の問題で「書く」力も身につく
・わからない問題は質問できる
口コミ評判 ・授業のレベルが高く受験対策にも役立ちそう
・画面の雰囲気が堅く子供が興味をもたなかった
・料金がやや高額かな…

 

「Z会」では、小学生むけの通信教育「タブレットコース」を提供しています。タブレットコースでは、学習スケジュールをタブレットが自動で作成。迷うことなく学習を進められます。

筆記にこだわった出題も、タブレットコースの特徴です。選択問題だけでなく記述式の問題も用意されており、「書く」力をしっかり身につけられます。

また、わからない問題がある場合は、タブレットから質問することが可能。不明点を解消して、着実に学力を養えます。

資料請求はこちら

ドラゼミ

対象学年 小学1年生〜小学6年生
料金 月額500円(税別)〜
特徴 ・「ドラゼミ」のオプション「デジタルドリル」
・反復学習で基礎学力がしっかり身につく
・月額500円と安価(ドラゼミ会員価格)
口コミ評判 ・ドラゼミの補助として活用しています
・画面が地味だから子供が飽きないか心配
・サポート体制が今ひとつ

小学館の通信教育「ドラゼミ」では、オプションとしてタブレット学習「徹底反復デジタルドリル」を提供しています。

徹底反復デジタルドリルは、反復学習で基礎学力を身につけるドリル。ベストセラー「徹底反復シリーズ」の著者、蔭山英男さんが監修しています。

ちなみに徹底反復デジタルドリルは、単体で契約することも可能です。ただし、一般利用価格は月額1,500円(税別)とやや高額。お子さんの学習に取り入れるなら、ドラゼミとの併用がおすすめです。



学研ゼミ

対象学年 幼児〜中学生
料金 500円/月(税別)〜
特徴 ・70年の実績をもつ「学研」のサービス
・各サービスを単体で契約できる
・WEBサイトでいつでも解約可能
口コミ評判 ・料金が安くて助かります
・必要なサービスだけ選べるので無駄がないですね
・ほかの学年の勉強ができる「ワンダードリル」はかなり便利!

教育事業において70年の実績をもつ「学研」では、タブレット学習「学研ゼミ」を提供しています。学研ゼミの特徴といえるのが契約のシステム。各サービスを単体で契約できるようになっています。

選択できるサービスは、ゲーム感覚で勉強できる「ワンダードリル」や、学力アップを重視する「スマートドリル」など多彩です。また、各サービスには利用期間の制約がありません。WEBサイトでいつでも解約できるので、気軽に契約できますよ。

タブレット学習で効果をあげられる学年は?

タブレット学習は、どの学年からはじめると効果的なのでしょうか。幼児、小学生、中学生に分けて見ていきましょう。

幼児のタブレット学習

幼児のタブレット学習は、小学校の予習として年長から取り組ませると効果的です。進学前に勉強の習慣を付けることで、小学校の勉強をスムーズに開始できます。

また、お子さんがひらがなを読み書きできるなら、小学1年生の学習を家庭で予習しておくのもよいでしょう。英語の学習も、就学前からはじめておいて損はありません。

小学生のタブレット学習

小学生のタブレット学習は、クラブ活動で忙しくなる前にはじめておくのが理想的です。できれば小学1年生からはじめて、勉強する習慣を身につけさせましょう。

もちろんタブレット学習は、高学年から取り組んでも効果を期待できます。たとえば難関中学の受験に挑むなら、Z会のハイレベルなタブレットコースを学習がおすすめです。このほかスタディサプリの「応用レベル講座」も、中学受験に役立ちますよ。

中学生のタブレット学習

中学生になると、勉強の内容が一気に難しくなります。また、部活に時間をとられるため、授業についていけなくなるお子さんも少なくありません。

こうした事情を考慮すると、中学生のタブレット学習は1年生からはじめるべきといえます。短時間で集中的に勉強できることが、タブレット学習の利点。部活で忙しいお子さんでも、隙間時間を使って学習できますよ。